1. 媒染剤の準備
媒染(色止め)をする為の材料として、雑木を燃やして木灰を作ります
(藁灰、椿の灰は木灰と区別をして使用)
バケツに水を張り木灰を入れて数日放置した後、上澄みの液のみを媒染液として使用します(これをアク(灰汁)媒染と言います
染色に用いる植物の栽培、採取
これは熊本の伝統野菜で、水前寺菜と言います
栽培期間 夏から秋の終わりまで
2. 染液を作る
素材の植物を鍋に入れ、20分程度加熱、煮出します
水前寺菜で染めるときには、染める布100g に水前寺菜500g位を使用します
温度の高い内にザルで漉し、次いで布で漉してゴミ等を取り除きます
漉された液を染液とします
染液に色を取られた後の水前寺菜
ゴミを取り除かれて綺麗になった水前寺菜の液
これに布を浸け込み染色します
3. 染色する
白い布に水前寺菜の色が染み込んでいきます
色付きがムラにならないように布を繰りながら染付けます
軽く絞って色止めのために媒染液に浸します
3. 媒染する
媒染液に浸します
ムラにならないようによく繰ります
この時のボールはステンレス製を使用します
4. 干して完成
水洗いをして媒染材をよく洗い流します
半日陰に干して乾かします
上記の作業を何度も繰り返し、染め重ねをしながら望みの色を染め出していきます
染め上がりの色見本